今朝の朝日新聞に共産党の不破哲三氏のインタビューが
載っている。
これが非常に興味深くて頷かせる意見なのだ。
「小選挙区制は非常に人工的な制度なのね。どこの国の
選挙制度にも歴史があって、米国は二大政党制の典型だ
けれども、奴隷解放戦争で奴隷制の『廃止派』と『維持派』
から二大政党になっていった。日本は上から選挙制度を変え、
(政党助成金という)金の分配で新しい政党を作った。」
なんと共産党が、日本の歴史に基づく選挙制度でなければ
ならない、小選挙区制は人工的だと言って批判している。
わしも賛成だが、この意見って、本来「保守」の思想である!
小選挙区制は日本の歴史に基づかない設計主義的システム
だから、「左翼」の思想なのだ。
妙なことだ。共産党の方が「保守」に近い。
そして「本当の自共対立の時代が始まりつつある」と言って
いるが、恐ろしい予言である。
民主党が第二自民党になったら、実際に自共しか残らない
ことはあり得る。
問題は、「側室なき男系主義」で、天皇制を消滅させようと
しているのが自民党であり、格差がもっと拡がれば、
共産党の時代が本当に来るかもしれないということだ。